孤篷庵 京都・紫野

H14年5月
孤篷庵
孤篷庵を撮る。十カットも撮れば、いそいそと転がってもいける程近くのボロ屋にしけこむ。主はさる止ん事無きお方の引き出物を焼いてから、すっかり売れっ子の陶芸家。
金沢の金持ちに嫁いだ妹が珍味を時々持ってくる。ふぐの卵巣の塩漬け、蕪鮨、それに私の持参した出町の鯖寿司。ビールが勢ずむ。
やおら陶芸家は「歌おうぜ」とギターを取る。ビートルズ、吉田拓郎、森進一。色々やったあと、最後は決って「怪傑ハリマオの唄」 真夜中の紫野に雄叫びがこだまする...。
(パステル画)