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H12年2月
丹後の冬は景色が灰色である。 はたおと すっかりか細くなった機音がシャッキンシャッキン(借金)と嗚咽のように聞こえる。 どうか春が来るまで、息だけはしていて欲しい。 一瞬にして人生が暗転したことが何度かあるが、その度にこの景色が心の底にあったように思うし、また逆に不安な胸騒ぎを呼び起こす。 (パステル画)